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楽天、電子マネー対応型追加-カード決済で新端末導入

2016.10.03

 楽天は28日、カード決済端末「楽天スマートペイ」に、電子マネー対応型の新端末を2017年に追加導入すると発表した。既存の磁気・IC対応端末を導入している加盟店は、新端末を導入すれば、全店で電子マネー「楽天Edy」やポイントサービス「楽天スーパーポイント」を利用できるようになる。既存端末とセットでの利用を前提とするが、イベントなど新端末単体での利用も想定する。導入料の有無は今後詰める。
 同社はフィンテック(金融とITの融合)分野で、オンラインツーオフライン(OツーO)戦略を推進し、オフライン領域で事業拡大を目指している。今回の導入はその一環。「楽天Edy」の利用可能店舗は大規模店舗に多いが、個人タクシーなど中小零細分野での利用拡大も見込む。
 同日、東京都内で開いた「楽天フィンテックカンファレンス2016」で、事業戦略を説明した穂坂雅之副会長執行役員は、「海外版スマートフォンにも対応できる画期的なデバイス」と訪日外国人も利用できることを強調した。
 
 日刊工業新聞,2016/09/29,ページ:29