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中国電、割安4コース、新料金プラン、大口家庭は5%安、ポイント制、ドコモとも提携。

2016.01.14

 中国電力は13日、4月の電力小売り全面自由化に向けた新料金プランを発表した。使用料の多い家庭で約5%安くなるなど、顧客の利用状況に合わせて4つの料金コースを設定した。ポイントサービスではNTTドコモなど新たな連携先も表明した。新電力や異業種の参入で競争激化が予想されるなか、割安な料金プランを提供し顧客の囲い込みを強化する。
 家族が多い世帯などで使用量が月に400キロワット時を超える世帯向けの「シンプルコース」では、月の使用量が600キロワット時(電気料金で1万6001円)の世帯で年間約1万円(約5%)割安になる。夜間や休日の電気料金を割安にする「ナイトホリデーコース」で600キロワット時使用すれば、約1万8000円(約9%)安くなる。両コースとも電気使用量が増えるほど割引率が高くなる。
 一人暮らしなどで電気使用量が少ない世帯向けの「スマートコース」の場合、月々の最低料金が従来に比べ108円安くなる。オール電化住宅向けコースもそろえた。
 電気料金は液化天然ガス(LNG)など燃料の市場価格を反映する。足元の原油安が続けば、さらに電気料金が安くなる可能性もある。
 新料金と同時にポイントサービスも始める。電気料金200円につき1ポイントがたまる。クイズやミニゲーム、アンケートに参加してもポイントが得られる。ポイントは中国地方の特産品や商品券、提携先のポイントなどに交換できる。電気料金の支払いには使えない。
 すでにイズミ、山陰合同銀行、広島東洋カープとの提携を発表しているが、NTTドコモ、家電量販店のエディオンとの提携も発表。「dポイント」、「エディオンポイント」にそれぞれ交換できるようにする。通信子会社のエネルギア・コミュニケーションズ(広島市)はポイントに応じて通信料金を割り引くサービスを始める。
 新料金プランを利用するためには中国電が新たに始めるウェブサイトに会員登録する必要がある。同日、広島市内の本社で記者会見した苅田知英社長は「ウェブサイトを基盤に顧客との接点を増やすほか、新たなサービスを提供することで、顧客から選ばれる電力会社になる」と力を込めた。初年度はウェブ会員50万件、新料金メニュー加入数40万件を目指す。
 一般家庭の契約件数は約400万件で、そのうち新料金プランを契約できるのは約315万件となっている。
 4月に向け新規参入企業も動く。KDDIや丸紅など異業種大手が中国地方でも電力小売事業に参入するとみられる。中国電も地域内での顧客流出は避けられない状況だ。販売推進担当の伊藤豪朗上席執行役員は「地域の事業基盤を固めたうえで、今後は地域外への進出を進めることで収益を拡大させていく」と述べた。
 
 
  日本経済新聞 地方経済面 中国,2016/01/14,ページ:11

 

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