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東邦ガス社長安井香一氏――顧客との濃い接点強みに(2016年展望)

2016.01.13

 「電力小売り全面自由化を受けて、4月から家庭向け電力小売り事業に参入していく。5年間で、10万キロワット(8万世帯に相当)の契約獲得を目指す。中部電力に比べたら小さな規模だ。業界を塗り替えるほどの数字とはいえないが、事業としてしっかり収益を出していく」
 「エネルギー自由化の時代において、ガス会社が電力というカードを持つことは、攻めだけでなく、守りの意味もある。1年後にはガス小売りも全面自由化される。もちろん本業のガス事業が大切だが、電力もそろえることで顧客の要望に応えられるようにする。電力事業での域外進出は現時点では考えていない」
 「家庭向けの電気料金は競争力のあるものにしたい。価格だけでなく、ポイントサービスなども含めたサービス全体として、お値打ち感を出したい。顧客向けの会員サイトを通じて、使いやすい仕組みを提供したい」
 「電源は(常時稼働する)ベース電源を他社や市場から調達する。四日市工場(三重県四日市市)につくる1万5000キロワットの発電設備が17年度に稼働すれば、調整用電源が確保できるため、運用の自由度が上がると思う。昨年から(電力を自社営業所に送電する)自己託送の取り組みなどを通して、ノウハウを習得しているところだ」
 「電力会社や新電力に対して、当社の強みは、顧客との接点の濃さだと思う。保安業務によって顧客と直接関わっている。長い歴史で培ったこの強みを、さらに伸ばしていく。そのためには企業としての足腰を鍛えることが重要だ。社員ひとりひとりが前向きな意識で汗をかき、今以上に現場を大事にしていく」
(聞き手は中川渉)
 
 
  日本経済新聞 地方経済面 中部,2016/01/13,ページ:7

 

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