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台湾大手百貨店と提携、沖縄リウボウ、ポイント相互利用。

2016.03.31

 【那覇】沖縄県で百貨店などを手掛けるリウボウホールディングス(那覇市、糸数剛一社長)は台湾の大手百貨店、太平洋そごうと6月をメドに提携する。相互に顧客向けポイントサービスを利用できるようにするほか、台湾で開催する物産展への協力などサービス面の連携を強化する。沖縄と近い台湾の百貨店と組むことでインバウンド(訪日外国人)の誘客を促す。
 リウボウホールディングスは百貨店経営のリウボウインダストリーを傘下に持つ。提携でサービスを強化し、互いの来店客を増やす狙いだ。
 台湾で使われているポイントカードを沖縄のデパートリウボウでも使えるようにする。台湾から沖縄を訪れた観光客がリウボウで買い物をする際に台湾のポイントを付与、ためたポイントは台湾で利用できる仕組みだ。将来はリウボウで使うカードのポイントを台湾でも使えるよう検討する。
 さらにリウボウは太平洋そごうのイベントに協力する。7月末から8月上旬に太平洋そごうが開く日本の物産展の沖縄関連商品を全面的にプロデュースする。エーデルワイス沖縄(西原町)の洋菓子やフォーモストブルーシール(浦添市)のアイスクリームといった沖縄の食品に加え、琉球ガラスや焼き物など工芸品を提供する予定だ。
 リウボウは那覇のデパートリウボウの大規模改装を進めており、既存客に加え、訪日客にも魅力を訴える。既に食料品と化粧品売り場を改装し、18日には紳士服売り場をリニューアルした。新規テナントの誘致だけでなく、自社のバイヤーが仕入れた紳士服も展開する。今後は屋上スペースの改修を進める。手狭になっているインバウンド向けの免税カウンターの設備も増やす予定だ。
 
 
 日経MJ(流通新聞),2016/03/30,ページ:5