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ヤフー、自社クレジットカード、通販でTポイント3%、業界最高水準の付与率で囲い込み。

2015.03.31

 ヤフーは4月1日から自社クレジットカードを発行する。インターネット通販「ヤフー!ショッピング」の買い物でカードを使うと利用額の3%のTポイントを付与する。付与率は業界で最高水準。カード会員はネット通販でのトラブル時などの補償サービスに月額500円で加入できる。ネット通販での利便性が高いカードを導入し、買い物を増やしてもらう。
 名称は「ヤフー!ジャパンカード」。実店舗などでの通常の買い物はTポイントでは最大となる1%を還元する。Tポイントの加盟店では、カード決済分とTカード分の両方のポイント(購入額の1・5~2%)がためられる。年会費は無料だ。
 カード会員限定で補償サービスも用意する。カードで決済した買い物で破損や盗難などが起きた場合に最大10万円まで補償する。申し込みはネットで受け付ける。入会にはヤフーの会員IDが必要で、手続きは最短2分で完了する。
 これまでヤフーはジェーシービーと提携してカードを発行してきた。1月にソフトバンクの決済子会社と共同でKCカード(福岡市)からカード事業を350億円で買収し自社でカード発行できるようになった。ネット通販では決済機能が顧客の囲い込みに重要な役割を果たす。楽天は自社カードを武器にネット通販を伸ばしている。ヤフーはTポイントの強みも生かし、カード事業とネット通販の融合を進める。
 
 
  日本経済新聞 朝刊,2015/03/31,11面