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おトク―百貨店系クレジットカード、ポイントや割引対象確認(金融アイテムレビュー)

2015.02.12

 百貨店での支払いに利用するとお得な百貨店系クレジットカード。ポイントが多めに付いたり、割引で買い物ができたりする。ただし、商品によってポイントの付与率が下がるなど、注意点もある。
 百貨店のグループ会社などが発行するクレジットカードは、特定の百貨店や商業店舗で利用すると、優待が受けられる。百貨店の店頭やインターネット経由などで申し込む。
 優待には主に2つの種類がある。一つはカードで支払った額に応じてポイントが付与されるタイプ。1ポイント=1円相当としてカウントされる。
 ポイントは商品を購入する際に直接、代金の一部として充てるケースと、商品券と交換するケースがある。商品券の場合は、1000~2000ポイント単位で交換するのが一般的だ。
 もう一つの優待は割引だ。買い物をするときにカードで支払うと、一定の比率で代金が割り引かれる。
 ポイントのたまり方や割引率は、カードの利用実績に応じて変わることが多い。西武やそごうでは、前年度の実績に応じてポイントの付与率は2%から7%の間で変わる。阪急百貨店や阪神百貨店は、その年の利用額により付与率は5~10%になる。
 大丸や松坂屋のように、半年ごとの利用実績に応じて獲得ポイントの20~100%分の「ボーナスポイント」を付与するところもある。三越や伊勢丹では前年度の実績に応じて、割引率が5~10%になる。
 百貨店系クレジットカードを利用する際は、商品のすべてが優待の対象とは限らない点に注意が必要だ。主な百貨店では、食料品などの場合、ポイント付与率は1%程度まで下がるのが一般的だ。
 たばこや商品券など優待の対象外になるものもある。クレジットカードをグループ外の店で利用する際は、ポイントの付与率が通常のカードと同様、0・5%程度になることが多い。買い物するときは優待の内容をよく理解してから計画的に利用したい。
 
 
  日本経済新聞 朝刊,2015/01/10,20面