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すかいらーく、バイト評価にポイント制、昇給に反映、飛び級も。

2014.09.18

 すかいらーくは2015年6月からパートやアルバイトの評価制度を順次刷新する。今はポストが空かないと昇級が難しく時給が上がりにくいが、評価項目を分かりやすいポイントに換算して一定量がたまると時給が自動的に増えるようにする。外食業界は深刻な人手不足が続くなか、ファミリーレストランの業績は堅調。働き手の「やる気」を高め、接客や調理のサービスの質を磨いて集客力を維持する。
 ファミレス最大手のすかいらーくは「ガスト」「ジョナサン」など全国で約2600店を展開し、約8万3000人のパートやバイトが働いている。新制度は来年6月に店長がパートやバイトの能力アップを支援する研修制度を導入。新しい時給制度は16年1月から適用する計画だ。
 これまでの制度は初級者クラスから責任者クラスまで7段階に「ポスト」を分けていた。時給はポストに連動しており、昇級しないと時給が上がらない仕組みだった。ポストは経験などが重視される傾向があり、先輩のバイトが辞めたりしないと事実上、昇級のチャンスが生まれにくかった。このため全体の8割がベースの時給から10円しか上がらないポストに滞留していたという。
 新制度はポストを3つに整理し、同じポストのなかでも時給が上がるようにする。例えば「雨の日に傘入れ用のポリ袋を店先に出した」といった必要な業務をこなすと店長がポイントを出し、一定数になると自動的に昇給する。集めたポイントは給与明細に記載して「やる気」を引き出す。
 具体的な項目や判定基準は今後詰めるが「累計100ポイントで時給30円アップ」などと定める。今は昇給額の差が最大150円だが、さらに引き上げることも検討する。
 ポストを上がる際には経験ではなく、研修や面接などで決まる。時給が一気にあがる「飛び級」も認める。転職してきた経験者らに昇給の道を開く。今は2割にとどまる時給20円以上の昇給対象者や指導員・責任者クラスの人材を早期に4割に増やす方針だ。
 すかいらーくが運営する店の平均時給は東京都内の場合(昼夕食時間帯)で935円前後。人件費の総額は数億円増える見込みだが、昇給までの期間を縮めて働く意欲を引き出す。
 リクルートジョブズ(東京・中央)の調査によると7月のアルバイトの時給は三大都市圏(首都圏・東海・関西)で956円と前年同月よりも1・1%高い。なかでも飲食店従業員は1・5%上昇の927円だった。
 すかいらーくは居酒屋や牛丼チェーンに比べ人手不足感は強くないものの10月上旬予定の再上場を機に出店を加速する。店の主戦力であるバイトの確保が成長力を左右する。新制度で優秀な人材を集め、正社員の登用制度を使い社員になってもらうことも期待する。
 
 
  日本経済新聞 朝刊,2014/09/02,11面

 

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