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Tポイントで常連客囲む――共通ポイント、若年層開拓に期待。

2014.09.01

 食品スーパーが発行するポイントカードの利用者層は、主要顧客でもある40~60歳代の主婦がほとんどだ。一方、共通ポイントは、DVDレンタルショップやコンビニなど20~30歳代の若者が利用する業態を含む場合が多い。そのため共通ポイントの導入で若年顧客の開拓につながると期待するスーパーが増えている。
 実際、マルエツもTポイントの導入後、店舗近くに住む20~30代の若者の来店回数が増えたという。埼玉県を地盤とするスーパーのマミーマートも今秋、若者の来店増を狙ってTポイントカードを使えるようにする。
 一方、流通大手は独自のポイントカードを外部に広げることで幅広い顧客取り込みにつなげている。セブン&アイ・ホールディングスは、自社の電子マネー「nanaco(ナナコ)」を通じてポイントを付与している。グループ内のスーパーや外食のほか、生活雑貨店のロフトやドラッグストアのココカラファイン、一部の自動販売機などにも利用先を拡大している。
 
 
  日経産業新聞,2014/08/25,7面